↓のウッドデッキ&セミクローズドバージョン。
ゾーニングは変わらないが、跳ね上げゲートと犬走りの片開き門扉によって、閉じられている。
タイルテラスの代わりにウッドデッキを設置している。ウッドデッキとタイルテラスでは、標準的な収まり高さが異なる。ウッドデッキの場合は掃き出し窓のサッシ下へ差し込む感じになるため、通常GL+500程度で、リビング室内とほぼフラット仕上げができる。一方タイルテラスの場合は、建物基礎の水切り下で仕上げるため、リビング室内床より、15〜20cm程度低くなるのが一般的な収まり。タイルテラスの場合は、水切りの通気を塞いではならないため、通常はこの高さが仕上がりとなる。ウッドデッキと同じ高さに仕上げたい場合は、建物基礎側にもブロックで立ち上がりを作り、通気口を直接塞がないように施工する方法もあるが、その分コストがかかる。
跳ね上げゲートはクローズドというのはやや心もとないが、心理的なバリアになることは間違いなく、それをまたいで侵入してくる人はまず考えられないし、子どものボール遊びなども防いでくれる。動作は電動タイプと手動タイプがあり、電動タイプは車内などからリモコン操作ができるので、煩わしさは感じないかと思う。もっとしっかり閉じたい場合は、シャッターゲートの設置となる。コストは1台用で+100万円〜かかるが、安心感とクローズド感を求める場合は、シャッターゲートに軍配があがる。
ウッドデッキは、ウリンなどのハードウッド(南洋材)タイプか、樹脂タイプの2択がある。個人的にはダイニングテーブルは木製と樹脂製どっちにする?という問いと同じように、本物の木材が好みだが、これは本当に好みの世界。
簡単にその違いは、
ハードウッド(ウリン)デッキ長所・・本物の木材、普通に20年〜保つ、加工性が高い(形状に制限が低い)
ハードウッドデッキ(ウリン)の短所・・木材が日焼けして経年で色が変わる(強度が落ちるわけではない)、施工後数ヶ月間は雨など水が当たるとポリフェノール(アク)が染み出る
樹脂製デッキの長所・・見た目があまり変わらない(日焼けに強い)、変形が少ない
樹脂製デッキの短所・・樹脂(プラスティック)性、人工的、
といったところ。
セミクローズド・クローズドの明確な違いは知らないが、駐輪スペースと玄関ポーチはオープンなので、完全にクローズドではないという意味でセミクローズド外構。
テラス部分に植栽をそれなりの数植えられるので、常緑樹と落葉樹を組み合わせれば、季節感のある気持ち良いアウトドアリビングになると思う。落葉樹:常緑樹=6:4くらいの組み合わせが良さそう。植栽は適度アップライトを設置して、夜間は自動点灯/消灯をさせる。植栽はやはり下からアップライトで照らすのがキレイ。またタイマーセンサーを使って作動させるので、例えば旅行等で家を空けている際にも自動点灯消灯をするため、防犯効果も期待できる。
ウッドデッキとタイル張りのステップを組み合わせることで、オリジナル感もでるし、素材のコントラストがある方が、それぞれの見栄えもよくなると思う。
工事参考金額帯:500万円(2024年時点)